木村優里・渡邊峻郁ペアは正直言って、今一つ。
渡邊の王子は、1幕の憂いは悪くないが、少し幼いというか、青いというか。なんだか高校生のよう。踊りも、体を反らすポーズなどもう少し粘ってほしいと感じた。3幕は演技が拙く、喜びの表現はわざとらしく見えて思わず苦笑してしまった。特筆すべきは3幕のソロで、トゥール・アン・レールを2回づつ続けて飛んでいたところくらいか。(ほかの人は1回だったと思う)
木村のオデットは柔らかみが足りないように見えた。腕の動きとか、体を反らすところとか。オディールもなんかもの足りない感じ。
帰国したポール・マーフィーに代わって冨田実里が指揮。1幕のプロローグなどはワクワクする高揚感がすごくよかったのだが、2幕はちょっとちぐはぐな感じがあった。けれど、小柄な全身を使って指揮するせいか、オケを引っ張っていく気概を感じる。指揮者が変わるとこんなに演奏が変わるものかと驚いた。金管はちょっと残念で、ファンファーレのトランペットはがっかりして苦笑してしまったし、ホルンも調子が外れた。
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