2021年11月14日日曜日

11月14日 錦秋文楽公演 第1部

 「芦屋道満大内鑑」

保名物狂いの段は口を碩・燕二郎(簾内)、奥を織、小住に藤蔵、清公。
奥は登場人物で語り分けるのかと思ったら、悪右衛門を織も小住も語っていて、どういう分担なのか分からず。保名物狂いは初めてみたが、狐が助けられ、保名と夫婦になる経緯がよくわかった。なるほど。

葛の葉子別れの段は中を亘・友之助、奥を錣・宗助。
体調がすぐれなかったせいか、あんまり泣けなかった。

蘭菊の乱れは呂勢、芳穂、咲寿、亘、碩に清治、清馗、清丈、清允、燕二郎の5枚5挺で華やか。舞台一面の白菊が雪景色のようでもあり。

人形は和生の女房葛の葉が、しっとりとしつつも、狐らしい仕草で童子をなめたりと、人ならぬものの風情。蘭菊の乱れは一人舞台。
紋臣の葛の葉姫は可憐。童子は勘次郎で、このところ子役が多いようだが、幼気でかわいらしい。


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