シーンごとに字幕が映し出され、国会議事堂放火やレームの暗殺、オーストリア併合など、比喩で表している実際の事件の解説が入るのだが、説明過多に感じた。具体的な事件といちいち照会しなくても、理不尽な出来事が重なって、独裁者の台頭を許してしまった怖さは伝わると思うのだが。
アルトゥロ・ウイの草彅は初めからスター然として登場するのだが、滑舌がいまいち。途中、スピーチの訓練をして変わるのかと思ったら、そうでもなかった。そして、踊りも歌も、私には響かなかった。
女優は七瀬なつみただ1人で、途中、ダンサーが身振りだけで役を演じ、セリフを七瀬がしゃべるという演出が? ダンスは格好よかったけど。
客席下りが結構あって、その時は一応マスク着用。観客が初めから手拍子したり、舞台からの呼びかけに応じて挙手をしたりしていて、作品の意図を分かっているのかと思った。最後に、熱狂する大衆を動かすのは簡単だというようなヒトラーの言葉が字幕で示されるのだが、どれだけ伝わったのか疑問だ。
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