2019年2月14日木曜日

2月9日 文楽公演 第1部

「桂川連理柵」
11月公演ではなかった石部宿屋の段は芳穂・勝平にツレで亘・錦吾。前半は舞台に浅葱幕がかかるなか、掛け合いで道行のよう。場面転換すると、掛け合いの太夫と三味線は引っ込んで、通常の語りに。長右衛門の主体性のなさというか、駄目っぷりが際立つ展開。長吉がしたたかで、帯屋とは別人のよう。人形は全員頭巾をかぶったまま。最大で8人が舞台に並ぶので、そのためか。
六角堂の段は希、咲寿、文字栄に団吾。咲寿の長吉が、アホになりきれてないのか、違和感あり。床本をめくるのが妙にキリッと格好つけてるのも変だ。小住との力の差を感じてしまう。
帯屋の前半は呂勢・清治。呂勢が楽しそうでいい。清治が時折舞台に目をやって苦々しげな顔をしていたのはなぜだろう。儀兵衛の玉佳がやりすぎだった?後半は咲・燕三。咲は体調が戻ったようで、声がよく出ていた。高音が苦しそうではあったが。人形はお半の清十郎が可憐。儀兵衛の玉佳が本人そのままのようでイキイキして見えた。

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