小舞3番は慶和の「岩飛」鳳仁の「雪山」宗彦の「蛸」。蛸の足のようにぐにゃりとしたり、蛸口になるのが面白い。
「骨皮」
蓮の新発意は棒読み調で面白いことを話す可笑しさ、子供らしい可愛さで笑いをよくとっていた。膨大なセリフをよくこなしたが、時折終盤はセリフが入りきっていなかったようで空に目を泳がせたり、終盤は後見の茂が出だしの一言をささやいたり。息子が心配なのか、茂がいつもに増して真剣な表情。老僧の七五三はとぼけた感じがいい。檀家は竜正、虎真、千之丞(病欠のあきらの代役)。竜正と虎真はセリフ回しも落ち着いて子役から脱しつつある感じ。
「那須語」
逸平の那須与一が勇壮な武士らしい。
「空腕」
千作の主人と千三郎の太郎冠者。千三郎が汗で衣装の色が変わるほどの熱演。
舞囃子「頼政」
金剛龍謹がいつもに増した真剣な表情でりりしい。やはり声がいい。
「通圓」
千五郎の通圓。能と続けてみるとパロディであることがよくわかる。葛桶に座って身体を左右に回転させたり、扇の代わりに団扇を持って舞ったり。結構シリアスというか、あまり笑いがない感じで、元の頼政を知らないと楽しめないのかも。
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