2017年9月27日水曜日

9月18日 文楽九月公演 第2部

「玉藻前

清水寺の段は掛け合いで、津国、南都、文字栄、咲寿、亘、碩に団吾。南都の犬淵源蔵はまあいいとして、文字栄の采女之助は似合わない。逆のほうがよかった。碩が腰元の語りで客席からクスクス笑いが。別に悪くないと思うのだけど、ちょっと力入りすぎちゃったかな?めげずに頑張れ!

道春館は中が希・寛太郎、奥が千歳・富助。千歳は高音が掠れるところもあったが、充実の語り。大落としでちゃんと泣ける。ててじゃわやいは悲哀より力強い。三味線も激しく盛り上げる。

神泉苑は口が咲寿・友之助、奥が咲甫・清介。咲甫は歌いすぎに磨きがかかっているよう。声量はあるし音域も広いのに義太夫らしく聞こえないのはどうだろう。

廊下の段は始・清志郎。義太夫らしい語りだが、女御たちはちと苦しい。
訴訟の段は睦・喜一郎。低音部はいいのだが、高音の掠れが。ちょっとはましになってるのかもしれないが、なかなか直らないものだなぁ。
祈りの段は文字久・宗助。

化粧殺生石は咲甫、睦、始、小住、亘に藤蔵、清き、寛太郎、清公、清允。なんでだろう、かちっと揃ってないようで煩く感じた。勘十郎大活躍はいいのだが、金毛の狐を遣うのに銀ラメの裃はチカチカする。緞子くらいのほうが安っぽくならずにいいと思う。

人形は幸助の采女之助が颯爽としていい。本人の表情のキリリとしているのはいいのか悪いのか。

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