2017年5月1日月曜日

0430 フィンランド国立バレエ

第1部 北欧バレエ・ガラ 「白鳥の湖」より、スペイン、ハンガリー、ロシアの踊りとオディールと王子のパドドゥ。 たいして期待はしていなかったのを見事に裏切られた。いい意味で。ダンサーのレベルは高いし、何より振り付けがモダンでしゃれてる。衣装も素敵だ。北欧だけあってダンサーは総じて長身。そのせいか、ジャンプや回転はちょっと物足りないところもあり、トリプルが欲しいところがダブルで、しかも回転不足ぎみだったり。オディールのハ・ウンジはパリっとした踊り。王子のホールドでくるっと回ってからの顔の切り方がシャープだ。 「トゥオネラの白鳥」はコンテンポラリー。細くて長身の男女のダンサーのリフトがアクロバティックで、男性の頭上に乗ったり、女性の片足をもって逆T字型に吊るしたり。 「シェヘラザード」はあまり印象に残らなかった。 「悲愴」オバQのようなメーク+全身白塗りに長いチュチュを履いた男性ダンサーが時にコミカルに踊る。生足がのぞくのでもしやパンツを履いてないのではとハラハラしたのは内緒だ。 「ドン・キホーテ」よりファンタンゴ、グランパドドゥ。 バジルのミハル・クルチェマーシュは長身で見栄えがするが、ジャンプや回転は少し物足りない。キトリのアリーナ・マーシュ、最期のフェッテで中盤ぐらつき、最後はちょっと早めに切り上げてた。惜しい。 第2部 「たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~」 際モノかと思いきや、意外にちゃんとバレエだった。まあ、ムーミン一家の動きは着ぐるみの割には優雅で、つま先立ちになったり、アラベスクをしたりしていたのが可愛い。短い脚でちょこちょこ動くのに「かわいい」と歓声が。それに比べて妙に手が長いのだが。はじめ、ムーミンとパパの見分けがつかず、ムーミンママがなぜかベッドの中でもエプロンをしていたり、家の中でハンドバッグを持っているのはご愛敬?ミイがちょこまかと沢山動いて、狂言回しのような役どころ。スナフキンはとても長身でなんだか違う。コールドの花の精や雪の精、ルビーの精が衣装、振りともに素敵で、バレエらしさを出していた。

0 件のコメント: