2017年5月6日土曜日

0505 お豆腐の和らい

「棒縛」 千作の主人、七五三の次郎冠者、あきらの太郎冠者という、今となっては滅多に見られない顔合わせ。熟練の芸がえもいわれぬ味になって、爆笑というよりはクツクツと笑いが止まらないような感じ。次郎冠者が可笑しく、とぼけた返事の間がたまらない。棒に縛られたところでは、思わず「危ないじゃないか」と本音が漏れたり。酒を盗み飲んだと主人に攻められた次郎冠者が逆ギレして主人を追いかけて幕内へ。しみじみと可笑しい一幕だった。 「六地蔵」 こちらもシニアが大活躍で、三笑会の3人がすっぱ役で舞台を右へ左へ駆け回る。地蔵のポーズがふざけていて笑いを誘った。 「御田」 五穀豊穰を祈る、神聖な狂言かと思ったら、早乙女に向かって器量が悪いとか汚れているとか言ってけっこう酷い。千五郎は三番叟を思わせるような、飛んだり跳ねたりの動きが派手。熱演しすぎたか、後半は声が掠れてた。

0 件のコメント: