2017年5月28日日曜日

0528 「ダニーと紺碧の海」

客席の多くはスタンディングオベーションで感動していたようだが、私には陳腐な話に思えた。松岡昌宏演じるダニーの暴力的な怒鳴る男に嫌悪感を抱いてしまったせいもあるだろうが、脚本のせいなのか、役者のせいなのか、共感できなかった。土井ケイトは上手いのだが。生きづらさを抱えた男と女が出会って愛が生まれるってありふれてイージーすぎないか?たまたま出会った人が運命の人って、説得力がないし、刹那的な選択の先には不幸な結末しか見えない。この2人が上手くいって幸せになれるとは到底思えないのだ。一夜の夢で終わるほうがまだ納得できる。舞台装置は印象的。中央奥に水道の蛇口。冒頭は流れる水が金色に輝く。そのあと、流れたり止まったり。床の水たまりはいつの間にか現れて驚いた。海のイメージなのか。

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