2幕、中村祥子のオデットが現れるだけで空気が変わる。圧巻。腕の動きが表現豊かで、悲愴さが際立つ。気品と繊細さ、空気を纏ったような柔らな動き。これまでオデットはあまり好きではなかったのに、すごくよかった。意外にもオディールよりも。
白鳥の衣装がチュチュなのはオデットだけで、他は羽を束ねたような、やや長めのスカートなのは、オデットを際立せるためか。群舞がジゼルみたいだった。
オディールの曲がいつもとちょっと違ってちょっと肩すかしだったせいか、3幕は期待したほどでなく。後方の席の人が終始鼻をすすり続けていたので集中できなかったせいもある。他の人は気にならないの?咳は止めることができないけど、鼻をすするのは意識的なのだから余計に気になる。誰だか特定できたらティッシュをあげたのだが。
4幕で一部の白鳥の衣装が薄いブラウンになったのはどういう意図か。
最後は湖に飛び込んで自害し、オデットが人に戻ってめでたし、という私の嫌いなパターン。
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2015年10月31日土曜日
10月31日 錦秋文楽公演 第1部
「碁太平記白石噺」
田植の段
口を小住大夫と清公、奥を松香大夫と清友。
小住大夫が1人で語るのを見るのは初めてか。発生がちゃんとできていて、安心して聞いていられる。
松香大夫、侍を待と読み間違えそうになったような。
浅草雷門の段
口を希大夫と龍爾、奥を咲甫大夫(津駒大夫の代役)と寛治。
希大夫の声は伸びやかでいいな。大道芸人?のコミカルな場面なので、楽しくていい。
咲甫大夫はこの頃チャリ場が多い気がするが(今日は代役だったけど)、だからいいってもんでもないようだ。寛治はいつものように、人形のようにちょこんと座っているようなのに三味線は過不足のない音に聞こえる。余計な力が入ってないということだろうか。
新吉原揚屋の段
英大夫と清介。
口上で「ただいまの切」と言ったように聞こえたのは気のせいかな。
前の場と打って変わってシリアス。父親の仇を、といって終わってしまうのはちょっと物足りない。
「桜鍔恨鮫鞘」
鰻谷の段(しか残ってないそう)
中を靖大夫と清丈、奥(チラシには前とあるが)を呂勢大夫と清治、切を咲大夫と燕三。
今日改めて思ったのは、呂勢大夫は声が多彩だ。お妻とお半の母と娘の涙ながらの会話が哀しいのはもちろん、弥兵衛のいやらしさ、八郎兵衛のやや頼りない男ぶりが、それぞれ際立っている。
咲大夫は期待を裏切らない安定感。
簑助のお妻が凄い。顔を背けてじっと座っているだけなのに、ちゃんと気持ちが感じられる。和夫の八郎兵衛も情感があってよかった。
「団子売」
三輪大夫、芳穂大夫、咲寿大夫と団七、団吾、龍爾、清允。咲若大夫が休場だったので、三味線が多いというアンバランス。
10分ほどでちょっと短いバージョン?
劇団ひまわり「雪の女王」
BSPという、イケメン男性ユニットとのコラボということだが、うまく混ざっていなくて、バラバラのパフォーマンスが交互に出てきた感じ。子役のエレンとアンナは正統派の芝居と歌で好感が持てるが、これだけでは子供向けにとどまり、エンターテイメントとしては物足りないかも。BSPのアクションは派手だし、見応えはある。立ち回りの場面では客席まで揺れるほど。ただ、二つの要素が一つに見えなかった。
雪の女王は元宝塚の日向薫。音程がやや不安定か。
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雪の女王は元宝塚の日向薫。音程がやや不安定か。
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2015年10月28日水曜日
大阪平成中村座 夜の部
「俊寛」
橋之助の俊寛。やはりこの芝居は好きではないと再認識したのだが、義太夫が聞きやすかったのか話の筋は今まで見たなかで一番よく分かった気がする。
この人に共感できないのは、自分の選択で島に残ったくせに、あんなに嘆き悲しむのは往生際が悪いように感じるから。島での生活は今からは想像できないくらい悲惨なんだと言い聞かせて、何とか心情を慮ったけど。
成経は国生。白塗りの二枚目はまだ板につかない感じかな。
千鳥は新悟。背が高く、手足が長すぎるせいか、可憐な感じがしない。普段の女形はいいのになんでだろう。
亀蔵の瀬尾に扇雀の基康。
「盲目物語」
弥市と秀吉を勘九郎。勘三郎の当たり役だそうだが、さぞ愛嬌のある弥市だったのだろう。弥市という人物は冷静に考えるとかなりキモイので、役者の愛嬌がないとなかなか難しいように思う。勘九郎は悪くはなかったけど、魅力には欠けたように思う。
扇雀のお市に七之助のお茶々。
お市と弥市が琴と三味線で合奏するところ、三味線の音がぷつぷつしてて下手に聞こえた。ソロで弾いているときはそうでもないのに。
最後、スクリーン越しにライトアップした大阪城。幻想的なイメージとあいまってよかった。
2015年10月27日火曜日
大阪平成中村座 昼の部
「女暫」
舞台上に一同勢ぞろいで華やか。パロディで笑いもあるので、男の暫よりも好きかも。
七之助の巴御前はちょっと力みすぎの感もあるが、凛々しさと可愛さがある。発声の仕方など、玉三郎を彷彿とさせるところも。
舞台番の勘九郎、勘三郎によく似た口調や仕草。
「三升猿曲舞」
勘三郎ほどの軽快さは望むべくもないが、力の抜けた楽しい踊り。舞台後が開いて大阪城が見える趣向。
「狐狸狐狸ばなし」
狐と狸の化かしあい。何でだろう、七之助のおきわがあんまり可愛らしくない。
扇雀の伊之助はきもさが絶妙。重善の橋之助は色男がよく似合う。
亀蔵が珍しく女形でおそね。といっても男の声のままだし、所作も女っぽくはない。
2015年10月25日日曜日
劇団伽羅倶梨「プラシーボ」
よくできた、完成度の高い芝居だった。ドタバタ劇で笑えて、ちょっとほっこりして、新喜劇みたい。あまり広い劇場ではないけれど、満席だったのは、支持しているお客さんがあるのだろう。
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