2015年10月28日水曜日
大阪平成中村座 夜の部
「俊寛」
橋之助の俊寛。やはりこの芝居は好きではないと再認識したのだが、義太夫が聞きやすかったのか話の筋は今まで見たなかで一番よく分かった気がする。
この人に共感できないのは、自分の選択で島に残ったくせに、あんなに嘆き悲しむのは往生際が悪いように感じるから。島での生活は今からは想像できないくらい悲惨なんだと言い聞かせて、何とか心情を慮ったけど。
成経は国生。白塗りの二枚目はまだ板につかない感じかな。
千鳥は新悟。背が高く、手足が長すぎるせいか、可憐な感じがしない。普段の女形はいいのになんでだろう。
亀蔵の瀬尾に扇雀の基康。
「盲目物語」
弥市と秀吉を勘九郎。勘三郎の当たり役だそうだが、さぞ愛嬌のある弥市だったのだろう。弥市という人物は冷静に考えるとかなりキモイので、役者の愛嬌がないとなかなか難しいように思う。勘九郎は悪くはなかったけど、魅力には欠けたように思う。
扇雀のお市に七之助のお茶々。
お市と弥市が琴と三味線で合奏するところ、三味線の音がぷつぷつしてて下手に聞こえた。ソロで弾いているときはそうでもないのに。
最後、スクリーン越しにライトアップした大阪城。幻想的なイメージとあいまってよかった。
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