2026年6月6日土曜日

6月6日 六月大歌舞伎 夜の部Aプロ

「俄獅子」 「華舞於河賑」の外題で、小川姓の役者17人が集まる小川家祭り。 幕開きは梅玉、松緑の鳶頭、辰之助の芸者が迎え入れる趣向で、華やかさを添える。 歌六・米吉の2人踊りに始まり、松緑と時蔵が踊っているところへ萬寿が割って入るなど、様々な組み合わせの踊りが繰り広げられる。ちびっ子6人も頑張った。中では梅枝が一番年長なのかな。しっかりしてた。 鳶頭で出演予定の7代目菊五郎が体調不良で休演。 「盟三五大切」 勘九郎の源五平衛、松也の三五郎のAプロ。 勘九郎の源五平衛は殺しの残酷さに震えた。小万をなぶり殺すところは、手のひらに刀を握らせて切り付けたり、刺青をえぐったり、さらには刀に手を添えさせて子どもを刺し殺したりと、これでもかという酷さ。なのに表情が虚ろで、強い感情に突き動かされている感じでないのが不気味。小万にとどめを刺すところで血飛沫を浴びるのも衝撃的で、本水の雨で洗い流す。 七之助の小万は色気と可愛らしさのあるいい女。殺されるところは痛そう、辛そう。源五平衛にすまないという気持ちもあるが、一番は三五郎で、最期まで三五郎と子どもの無事を祈るのが哀れ。 松也の三五郎は色気があり、小万とのいちゃいちゃにはドキドキした。 改めて見ると、酷い話だ。主犯格ではない者たちをとばっちりで惨殺した深川の事件は歌昇演じる八右衛門が被るし、罪を悔いて腹を切ろうとするも、先に切腹した三五郎でうやむやに。最後、しれっと四十七士に加わってしまうのが何とも。そもそも、源五平衛を討ち入りに加えるために三五郎や小万は動いていたのだし、お互いを知らなかったことによるボタンのかけ違いでここまでの悲劇という理不尽さに暗澹とした気持ちになった。

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