2024年10月26日土曜日

10月26日 新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」

冒頭、吉田都舞踊監督が沈痛な面持ち登壇し、小野絢子が体調不良で降板し、池田理沙子が心を込めて踊るとアナウンス。事前にメールで案内があったうえ、入り口でもビラを配っていたので、さらに何か?と不安になった。

池田と奥村康祐のペアは何度も組んでいる安心感がある。フィッシュダイブなど軽々として滑らか。池田は技術がしっかりしているし、ローズアダージョも難なくこなしたが、もう少し王女の高貴さが欲しい。奥村とのパドドゥは多幸感溢れる。
奥村の王子は思慮深い感じ。イーリング版は王子の出番が多く、2幕で悩める風情で登場し、オーロラの幻を見せられて恋に落ち、喜びを見出すなど、心情変化が描かれるのもいい。踊りの見せ場も多く、奥村は調子がよさそうで、キレのいいジャンプや回転を見せてくれた。 
幻のオーロラはパドドゥでも王子と目を合わさず、目が覚めてからはアイコンタクトをしっかり。王子も嬉しそうでよき。
リラの精の内田美聡は長い手足が映えて威厳があるのはいいが、動くと手足の長さをコントロールしきれてないみたいに見えた。 カラボスの直塚美穂は迫力あり。
ディベルテスマンはゴールドの小川尚宏のノーブルな踊りに目が行った。ブルーバードの山田悠貴はブリゼ・ボレの足捌きが滑らか。親指トムの石山蓮がワイルドな跳躍で魅せた。

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