2024年7月28日日曜日

7月28日 Noism Company Niigata 20周年記念公演

「Amomentof」

20周年を記念した作品。
舞台を斜めに横切るようにバーが置かれ、井関佐和子がひとり、ストレッチをしているところへ次々と団員が合流する。井関がふと伸ばした指先を見ると、これまでの来し方が思い起こされ…という構成。多くのダンサーが合流しては離脱し、最後に一人残された井関を孤独が苛むが、振り返ると鏡越しにかつての作品の衣装に身を包んだ団員たちがいて。喜びの叫びをあげて泣き笑いの表情で再び踊り出すと、いつの間にか最初の場面に戻り、バーレッスンを始める。
バーはこちらとあちらを隔てるボーダーのようでもあり、決して交わらない断絶を表す。かと思うと、バーの一端な隙間ができて、向こう側へ走り抜ける。Noism の20年を観続けてきたわけではないけれど 、さまざまなタイプの振りが散りばめられ、20年の歴史を凝縮したように感じた。

「セレネ、あるいは黄昏の歌」

白い僧侶のような衣装の井関を先頭に、白装束を纏った男女が入り混じった一団。呪いのような手振りや宗教行事のような揃った動き、乱暴を働いた男に制裁を加える様子など、閉鎖的なコミュニティーのちょっとゾッとするような感じもあった。

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