2024年7月15日月曜日

7月15日 七月大歌舞伎 昼の部

「小さん金五郎」 

孝太郎の小さん、鴈治郎の金五郎。粋で洒落たやりとりが見どころなのだろうが、今一つ華やかさが足りないようで心が踊らない。
許嫁がいながら芸者のお糸(壱太郎)といい仲になって勘当された六三郎に隼人。女にはモテるが頼りない若旦那がよく似合う。  
金五郎に惚れている髪結のお鶴は扇雀。あまり惚れてる風に見えなかった。
千草屋娘お崎の吉太朗が可憐。

「藤娘」
菊之助の脂の乗った芸を堪能。

「俄獅子」
新時蔵の芸者、隼人、萬太郎の鳶頭。
時蔵が粋でいなせな芸者をきっちり魅せる。

「恋女房染分手綱」

時蔵改め萬寿の重の井は武家の乳人の品格があり、我が子への情と公の立場との間で引き裂かれる悲哀を好演したが、新梅枝の三太が思ったほど良くない。教えられたセリフ、所作をこなすだけでも大変だとは思うが、役として訴えるものがなかったのは残念。

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