2024年6月8日土曜日

6月8日 文楽鑑賞教室 Aプロ

「二人三番叟」

睦、南都、小住、薫に清馗、友之助、清允、清方。
南都が懸命に声を張り上げていて驚く。三味線とお囃子、足踏みの調子があっていなくて気持ち悪い。何度も思わずじっとシンの清馗を見てしまったので向こうにも気づかれた感じで気まずい。チラチラ舞台?御簾内?を見ていたのはなにか含むところがあるのか…。
人形は玉翔、玉路。

解説は簑太郎、和馬、勘昇。
女方の首を震わせて泣くのが、あまり震えてない。
久しぶりに、観客を舞台に上げて人形体験。学校鑑賞で来ていた中学生?が積極的に手を上げていてよし。


「菅原伝授手習鑑」

寺入りは 亘・団吾。

寺子屋は前が藤・燕三、後が靖・勝平。
藤は軽い感じで、源蔵の深刻さが薄くてサラサラと流れていってしまう一方、寺子の呼び出しのところはフワフワしていて軽妙な面白さがなく、全体的に物足りない。せっかくの燕三の三味線が勿体無い。
靖は盆が回るやフルスロットルの語りで、これぞ義太夫節!という聞き応え。千代の嘆きや松王丸の泣き笑いもしっかり泣かせた。勝平の三味線も大きくてよし。

人形は簑二郎の源蔵が細々と手数が多い。簑紫郎の戸波と似合いの夫婦だ。千代の清十郎の抑制の効いた演技がいい。 松王丸は玉志。


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