「マハーバーラタ戦記」
金色の煌びやかな神々の場面。那羅延天の菊五郎が声も佇まいも神々しい。紅一点のラクシュミー、芝のぶも眩い美しさで、美声を響かせる。
全編を通して、芝のぶの活躍に胸熱。鶴妖朶王女は初演時に七之助が演じた役なので、大抜擢とは思っていたが、ここまで出ずっぱりだったかしら。大詰めの甲冑姿はちょっと似合わないと思ったが(おっとりした雰囲気が勇ましい形に合わないと思われる)、時に凛々しく、時に妖艶に様々な表情を見せ、無念の死を遂げる最期まで大活躍。
菊之助の迦楼奈は主人公なのに悪の側に肩入れするなど共感しにくい人物だが、大詰めの花道で決意を示すところに痺れた。
納倉王子の鷹之資、沙羽出葉王子の吉太郎は同世代感があって仲の良い兄弟の雰囲気。吉太郎葉戦闘場面での身のこなしがキッパリして目を惹かれた。
我斗風鬼写とガネーシャの二役を演じた丑之助は大人にも引けを取らないくらい堂々として頼もしい。セリフをいう時に顎を引き気味の姿勢はクセなのか気になった。
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