2023年11月11日土曜日

11月11日 吉例顔見世大歌舞伎 夜の部

「松浦の太鼓」と「鎌倉三代記」のみを幕見で。

仁左衛門の松浦侯のかわいさに尽きる。「バカバカバカ」は3回くらい言っていたか。側で見ているにはチャーミングだが、本当にこんな上司だったら嫌だ。五人衆に猿弥、隼人、鷹之資ら。終始真面目な猿弥というのも珍しいような。隼人は今回も落馬するお殿様を抱き止める役。

鎌倉三代記は梅枝の時姫の古風で可憐なこと。首を傾げる角度や指先まで神経が行き届いていて、これぞお姫様。三浦之助の時蔵は本当はこちらをやりたいのではと思う。けど、三浦之助の仕打ちって酷くないか?散々試した挙句、父を殺せとか、人の所業とも思えん。

佐々木高綱を芝翫。藤三郎に化けていた時は今ひとつだったが、高綱の正体を表してからは堂々とした武人ぶりが板についてる。 

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