2023年11月18日土曜日

11月18日 文楽公演 第1部

「双蝶々曲輪日記」

堀江相撲場の段は長五郎の睦、長吉の希に清馗。 
濡髪と放駒のやり取りが単調なのか冗長に感じられ、退屈。

難波裏喧嘩の段は長五郎の津国、郷左衛門の南都、有右衛門の文字栄、吾妻の咲寿、与五郎の亘、長吉の碩に寛太郎。
津国がシンというのは珍しいのでは。味のある声は嫌いではないが、フシの抑揚が小さく、棒読みのように感じてしまった。 

八幡里引窓の段は小住・勝平の中から呂・清介の切へ。
小住は婆の言葉に味があり、濡髪の骨太さもよい。おはやにもうちょっと色気があれば申し分なし。
そして切の呂。若太夫になる人の語りだからいいところがあるはずと頑張って聞いたのだが、意識が飛んでしまったのは言葉が入ってこないから。やはり、ある程度の音量というのは必要なのだと思う。三味線にかき消されるようでは心許ない。

人形は一輔のおはやにしっとりした色気があり、玉男の十次兵衛は情のある男ぶり。玉志の濡髪は少し印象が薄いかも。  

「面売り」

呂勢、靖、亘、薫、織栄に藤蔵、友之助、錦吾、燕二郎、清方。
織栄が一節一人で語るところをもらっていて、のびのびとした素直な語り。

人形は玉佳の案山子に勘彌の面売り。
面売りが次々に面を変えて踊る。最後は案山子も天狗の面をつけて。


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