2020年2月7日金曜日

2月6日 アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト Aプロ

コジョカルが怪我で、プログラム、キャストか変更されていたのだが、満足度の高い公演だった。

1部「バレエ・インペリアル」は女性ダンサーの群舞が美しい。白いチュチュは雪の精のようで、フォーメーションも凝っていて見応えがある。

2部は「海賊」から。アリ役のオシール・グオーネは黒人で、厚い筋肉質な体が役に合っている。跳躍も回転もブレのない確かな技術。スピンの後半、スピードが上がったように見えたのがすごい。 メドゥーラは菅井円加。健全な感じのする踊りだ。

新作の「エディット」はピアフの歌に合わせてのソロ。ナンシー・オスバルデストンは舞台に上がる前の怖れから、打って変わった情熱的な力強い踊りへ。歌っていないのにピアフの情熱的な歌唱が感じられる。

ヨハン・コポーの「ABC」は洒落た作品。アルファベットの頭文字の順にキーワードがアナウンスされ、それに合った動きをするというもの。Aでアラベスクとか、Cでシャッセとか、バレエの動きをしたかと思うと、ニジンスキーら過去のダンサーの名前でそれっぽいポーズをしたり。Vのバリエーションではジゼルや色々な役をメドレーで。ちゃんと踊れるというところも見られて面白い。色んなダンサーで見てみたい。

「マノン」のパドドゥはコジョカルとフリーデマン・フォーゲル。コジョカルは軽やかな足取りで、儚げ。繊細な演技がドラマチック。 フォーゲルは好青年な感じ。

ラストは「ドン・キホーテ」のデヴェルティスマン。オスバルデストンと菅井のキトリとグオーネとキム・キミンのバジル。それぞれダブルキャストで踊りまくったら、そりゃあ盛り上がるさ。キムは高いジャンプがかつての熊川哲也を彷彿とさせる。バジル2人と、道化役(玉川貴博?)が3人並んで回転技を繰り広げるクライマックスが圧巻で、キムの速さ、安定感か際立った。


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