東京公演のAプロとBプロのいいとこ取りのようなプログラム。菅井円香とキム・キミンの「海賊」から。録音で、舞台装置なしという条件ではあるが、2人のテクニックを堪能。菅井は端正な演技で、キムはダイナミック。パートナーワークは東京より息が合ってたよう。
「マノン」はベッドや書物机のセットがあるが、音が生演奏でないので少し物足りない。コジョカルの可憐さは変わらず。
菅井の「ヴァスラフ」はコンテンポラリー。さっきポワントで踊ってて、ここでは裸足で、次のドンキでまたポワント!?とびっくりしたけど、クラシックと打って変わって、力強い踊り。
「ドン・キホーテ」はナンシー・オスバルデストン、菅井、キム、玉川貴博。2人のキトリは東京と同じだが、菅井の相手のバジルが玉川貴博に。ソロで跳躍を披露したものの、回転技はキムだけで競演がなく、ちょっと肩透かしだった。
「エディット」「ABC」は東京と同じ。
2幕は「マルグリットとアルマン」。ポルーニンのアルマンは魔王のような迫力で、別の物語のよう。マントを翻して、病床のマルグリットに会いに来るところとか、猛禽類にさが襲いかかってくる勢い。コジョカルのマルグリットは華奢で、今にも手折られそう。これはこれで、見応えのある一幕だった。
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