2026年5月14日木曜日

5月14日 「メアリー・ステュアート」

宮沢りえのメアリーと若村麻由美のエリザベスという、この上ない2人の共演。宮沢のセリフがいいのは期待通り。よく通る声で、悲劇の女王の悲哀と周りを惹きつける魅力を表す。言われない罪を被された被害者なのだが、安易な同情を許さない狡猾さもあり、一筋縄では行かない感じ。対する若村は低く重々しい声で、エリザベスの抱える重圧や孤独を描出。絶対君主でありながら、周囲の跡形にに裏切られたり、利用されたりする様も見え隠れする。心から信頼できる者がなく、最後はひとりぼっちのような。タイトルロールはメアリーだが、この芝居の主役はエリザベスだと感じた。 レスター(橋本淳)の日和見ぶりを筆頭に、男たちが2人の女王をどこかで軽んじているというか、男尊女卑なところが透けて見えてしんどかった。

舞台装置はシンプルで、幽閉されているメアリーの場面は薄暗い中に一筋の光、表舞台のエリザベスは全体的に眩いほどと、照明で変化を出していたのが興味深かった。

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