2026年5月5日火曜日

5月5日 團菊祭五月大歌舞伎 夜の部

「鬼一法眼三略巻 菊畑」 左近改め辰之助の襲名披露。 狂言としては面白みに欠けるが、虎蔵実は牛若丸という役は辰之助によく似合う。清々しく、品のある佇まい。時蔵の皆鶴姫は赤姫として不足はないのに、小柄な辰之助と並ぶと釣り合いが悪く、相当背を盗んでいた。松緑の奴知恵内はセリフが辛い。 劇中口上には松緑が「戦友」という彦三郎、亀蔵、時蔵が並ぶ。「○○でございます」の名乗りなしで、新辰之助への餞の言葉だけを述べるのは古風な感じで良き。時蔵は「新辰之助は女方もするので期待している」と。 「助六所縁江戸桜」 十三代目團十郎の助六に八代目菊五郎の揚巻と、当代の看板役者が並ぶと華やか。團十郎は横顔やセリフの声や言い回しが父の十二代目に似てきたが、表面的な感じは否めない。幕開き口上は新之助で、スラスラと淀みなく口上を述べるのは立派だが、癖のある抑揚が聞きづらく、親子して悪いところがよく似ている。 菊五郎の揚巻は美しいのはもちろん、吉原一の花魁としての風格がある。白玉の時蔵も、赤姫と打って変わっった佇まいd位取りの確かさ。並び傾城に新悟、玉太郎ら。 髭の意休は男女蔵。左團次を彷彿とさせる。くわんぺらの松緑、福山かつぎの辰之助の親子共演が楽しく、白酒売の梅玉がほのぼのと可愛らしい。通人の右近は初めての連獅子が團十郎の親獅子だったとか、自分に引き付けたエピソードを交える。股潜りの前に連獅子の振りを入れたり、梅玉が好きなYOASOBIの曲に乗ったりと、趣向を凝らした。

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