「南総里見八犬伝」 巳之助の犬飼権八、右近の犬塚信乃など。芳流園と利根川の上演だが、何度か観た八犬伝ってあまり面白いと思ったことがないと気づいた。誰もが物語やキャラクターを知っている時代ならいざ知らず、今の観客(含む私)には背景や人物の説明なしの見取りでは楽しめないのでは。立ち回りは見応えあった。 「六歌仙容彩」 八代目菊五郎が5役を踊り分ける趣向で、僧正遍照、文屋康秀、有原業平、喜撰法師、大伴黒主と姿を変えるが、1時間40分の舞踊はキツい。時蔵の小野小町が品があり美しい。所化が9人並ぶ中、鷹之資の体幹のよさが際立つ。 「寿曽我対面」 新辰之助の五郎は血気あふれる若武者の意気が清々しい。姿勢が良いので、力一杯のポーズが美しい。後見の松緑は自身は顔もはっきりとは見せず、後見に徹する姿勢に息子の襲名を全力で支える思いが見えて胸熱。八代目菊五郎の十郎が柔らかみのある姿で、五郎と好対照。七代目菊五郎舞台が工藤祐経を務め、舞台の格を上げる。 一通り芝居が終わった後に劇中口上で、2人の菊五郎のほか、團十郎、雀右衛門、萬寿が並ぶ。松緑は「先輩方と同輩」と述べ、平成の三之助は戦友ではないのねと思うなど。團十郎は「歳は離れているけど、令和の三之助としてよろしく」と息子をアピール。
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