望海風斗演じるマリア・カラス。
引退後のカラスを演じるには少し若すぎる感もあるが、生徒に対峙する様子には威厳があり、皮肉っぽい物言いなど大プリマの貫禄は十分。歌唱シーンはないとのことだが、発声の見本を示したり、歌曲の一部を口ずさんだりする時は、歌のうまさが生きた。眼目は夫やオナシスとの会話を一人芝居で演じるところ。特に、横暴なオナシスのセリフは元男役トップの本領を発揮した。一人芝居から往年のマリア・カラスの音源に移行するところがスムーズで、ドラマの世界観が広がる。一方、女のセリフは甲高い声で甘えたような口調になるのは興醒め。ちょっとおどけたようなところは、黒柳徹子を想起させるところも。
マリア・カラスとオナシスの関係はなんとなく知っていたけれど、歌手活動をやめさせたり、子ども以外は愛さないと言ったり、こんな横暴な男のどこに惹かれたのか、さっぱりわからん。
0 件のコメント:
コメントを投稿