「火の鳥」
小野絢子の火の鳥は野生味と気高さを併せ持ち、神秘的な存在。イワン王子の奥村康祐は少年らしい好奇心で火の鳥を捕らえた感じ。逃げようとする火の鳥と王子の間に通じ合うものがあるようで、パドドゥがどこか官能的。魔王カスチャイの小柴富久修は背中の曲がった老人のようで、あまり強そうではない。
魔物たちが未知の民族舞踊のような衣装、踊り。卵を割ったら魔王が死ぬとか、シュール。
「精確さによる目眩くスリル」
米沢唯、直塚美穂、根岸祐衣、速水渉吾、渡邊峻郁によるパドサンク。早いテンポで踊れる人たちがこれでもかと踊りまくるスリリングさよ。そして、同じ振りをしていても米沢のしなやかさが際立つ。直塚は力強さ、根岸は端正な印象。男性陣は力強い跳躍で、速水のポーズの美しさ、渡邊のスピード感が圧巻。
拍手が鳴り止まず、幕が降りた後も再度カーテンコールした。
「エチュード」
プリンシパルが揃うとこうも変わるのか。プリマの木村優里に華があり、ステージを支配するような威厳も感じる。福岡雄大、井澤駿の風格は言わずもがな。
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