冒頭、スライドとナレーションで伏姫と八犬士誕生のいきさつを説明し、序幕は大塚村蟇六内から。
菊之助の信乃ははまり役で、スッキリとした美青年。浜路の梅枝もよいが、本郷円塚山の場で早々に退場してしまうのがもったいない。
松緑が網乾左母二郎と犬飼権八の2役で、一瞬誰?と混乱した。セリフは相変わらず、語尾に癖があり、少し浮いて聞こえる。左近が犬江親兵衛仁で、親子で花道でする芝居が見どころになっていた。左近は小柄に見えるけど、15歳とな。
二幕目からはテンポよく進み、足利館の屋根上での立ち回り、利根川べりの夏、対牛楼の秋、扇谷定正居城の春と、四季の風景も美しく、正月公演にふさわしい華やかさ。菊五郎の犬山道節は出てくるだけで安心感があるし、時蔵の犬坂毛野は立ち役化とおもいきや、女田楽に扮して華麗な剣舞を見せ、それぞれに見どころがあって楽しめた。
0 件のコメント:
コメントを投稿