解説は宝生流の高橋憲正。歌舞伎や文楽の解説はいろいろ工夫しているので、能楽はどうかと興味があったのだが、淡々と能の歴史や狂言との違いなどを話すだけ。というか、ちょっとグダグダ…。正面席の上手側に女子学生(中学か高校)の集団がいたり、中央がごっそり空いていたり、で調子がつかめなかったのかもしれないが、これでは能楽への興味は沸かないだろうなあと思った。実際女子学生たちは無反応だったし。九尾の狐の話とか、もうちょっと面白くできないか。
狂言「寝音曲」は高野和憲のシテ、中村修一のアド。和泉流だからか、ちっとも笑えなかった。つい最近、映像とはいえ四世千作のチャーミングな太郎冠者をみてしまったから余計に。
能「殺生石」はシテ野月聡、ワキ御厨誠吾。
釣鐘状の作り物は前半分のみで、真ん中から割れる構造。ワキ正面席だったので、前場の後、シテが着替えのを後見が手伝う様子が垣間見えて興味深い。後シテは九尾の狐といいながら、狐っぽさは皆無なのだが。変化があって面白い曲。
0 件のコメント:
コメントを投稿