「猿若江戸の初櫓」
勘九郎の猿若、七之助の阿国が一座の者たちと江戸へ下ってくる。舞踊仕立てで、踊りが達者な勘九郎がいかんなく本領を発揮。亡き勘三郎のために作った舞踊だからか、台詞を話すたびに勘三郎の面影がよぎる。
若衆に宗之介、男寅、虎之介、千之助、玉太郎、鶴松。はじめ、千之助一人だけが踊りだした猿若の踊りを見ていて、あれと思ったら、ほかの若衆も次々に引き込まれていくとえいう筋立てだった。よそ見しているのかと思ってしまったよ。
奉行板倉勝重に扇雀、福富屋に弥十郎、女房に高麗蔵。
「戻駕色相肩」
松緑の治郎作に愛之助の与四郎、莟玉の禿。
松緑のギョロリとした目が役に合って映える。愛之助はすっきりとした男前風だが、取り立てるほどのものはない。莟玉は可憐だが、禿というには顔立ちがシャープすぎるような。
舞踊2本というのはバランスが悪く、休憩をいれて1時間20分というのは短い。このあとの第二部と同じ値段って、納得いかない気がした。
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