「寿式三番叟」
猿之助の翁、勘十郎の千歳、若柳吉蔵と尾上菊之丞の三番叟という配役で、素踊り。踊り上手の共演なので悪かろうはずはない。菊之丞が手足の長いスマートな体型なので、吉蔵は損して見えた。
「石橋」
尾上右近の父獅子に、中村鷹之資の子獅子、中村梅丸の女獅子。花道から本舞台に移動しながらの毛振りで、動線の乱れか梅丸と鷹之資がぶつかったようで、毛が乱れて動きが止まってしまったのが惜しかった。三人並んだところでは、右近がこれでもかという高速毛振りを見せつけていた。
「黒塚」
猿之助の鬼女のみ歌舞伎の拵えで、あとは直面に能装束だったが、違和感はなかった。猿之助は怪我から復帰して初めての黒塚だったが、軽やかな舞で、花道で仏倒れのように倒れるなど、不自由を感じさせなかった。
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