2018年9月26日水曜日

0902 二兎社「ザ・空気 ver.2」

官邸記者クラブで見つかった総理記者会見の想定問答を巡って、フリージャーナリスト、リベラル系新聞社、保守系新聞社、公共放送の記者たちの思惑が交錯する。現政権を彷彿とさせる風刺の効いた芝居で、ドキリとするセリフが多い。総理と頻繁に会食する保守系新聞の論説主幹(松尾貴史)は「総理との会食は戦場。近づかないとネタが取れない」「近づいても取り込まれなければ批判はできる」と嘯く。リベラル系新聞のキャップ(眞島秀和)は書いても書いてものらりくらりとかわされ、「読者には真実には飽きた」と言われることへの疲弊感。フリージャーナリスト(安田成美)の「メディアに怒るな、メディアを作れ」というセリフは理想のようではあるが、なかなか難しいことだ。「いずれ発表される情報を少し早く報道するのはスクープじゃない。調査報道こそすべきこと」というのももっともだが、発表されたことをチェックし、ウォチしていく機能も大事。記者クラブの弊害はもちろんあるけれど、記者クラブがあるから記者会見を開き、情報を出してている面もあるわけで。

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