2017年6月19日月曜日

6月18日 文楽鑑賞教室 Cプロ

「二人禿」は芳穂、靖、咲寿、亘に喜一郎、清丈、錦吾、団吾。人形は紋秀に玉翔。玉翔は女形の人形を遣うと本人もちょっとなよっとする。 「仮名手本忠臣蔵」 下馬先進物の段は希・龍爾。のびのびしたいい声だが語り分けはもう一つ。龍爾の三味線はちょっとインパクトが弱い気がする。 殿中刃傷の段は靖・錦糸。靖の師直は品格は出ているが憎らしさが薄いので、これしきの事で刃傷に及ぶかなあと。大笑いもちょっと声がかすれ気味で、もっとできるはず。判官の切迫感は十分なだけに惜しい。 判官切腹の段は千歳・富助。これこれ、これが聞きたかったというような充実した床。 城明け渡しの段は小住・燕二郎。はったと>睨んでだと思うのだが、はったとが迫力不足で尻上がりになっていた。 人形は和生の由良助がいい。緊張感の漲る入りから、判官の最期を見て息を飲むところ、城を去るところでは、他の人より歩幅が大きかったような。はったと睨んでも、他の人は「はっ」とか短く掛け声をかけていたのを足遣いの足踏みをきっかけにしていた。 本蔵が賄賂を贈るところ、目録が手すりの前方に落ちてしまったのでどうするのかと思ったら、伴内の左遣いがサッと拾って手渡していた。切腹の段でも襖が落ちるし、ハプニング続きでハラハラした。

0 件のコメント: