2017年6月17日土曜日
6月17日 ディスカバー文楽(鑑賞教室Dプロ)
茂山童司の太郎冠者が英語を交えて解説。狂言っぽい言い回しで英語を話すのが面白い。
「二人禿」は始、芳穂、希、咲寿に清馗、清丈、清公、清允。
無料だったのでイヤホンガイドを使ってみたのだが、大失敗。語りの間も余計な事ばかりしゃべっていて、床がきちんと聞こえない。見ればわかることをいちいち説明するのも邪魔だ。人形は紋吉と勘次郎。勘次郎のほうが可愛かったように思った。
解説「文楽のいろは」は靖・龍爾にバイリンガルの太郎冠者がインタビュー。三味線の引き分けは、男前のジョニー・デップにマッチョなアーノルド・シュワルツェネッガー。「I'll be back!」も決まって受けていた。人形の玉翔は「most handsome puppeteer」と。「どんぐりころころ」はちょっとアレンジが違って、こちらも面白い。
「仮名手本忠臣蔵」
下馬先進物の段を小住・寛太郎。声はよく出ていたが、語り分けはもう一つか。寛太郎の三味線は楷書というか、きっぱりしている。
殿中刃傷の段は睦・清志郎。清志郎の三味線は明確でいいなあ。睦は出だしはよく声が出ていて落ち着いているように思ったが、話が進むにつれ不安定さが。師直の憎たらしさがあまり出ていないのと、判官の切迫感が薄い。
判官切腹の段は文字久・燕三。燕三の三味線が情感豊かで素晴らしい。文字久は「由良之助はまだか…」のあたりとか、ちょっと緊張感にかけるのか、ものすごく睡魔に襲われた。
城明渡しの段は亘・清允。
人形は判官の清十郎の足がよくない。切腹の段で上使を迎えるときの足がそろっていないうえ、あさってのほうを向いている。切腹のところの着物は前回よりはましだったが。鷺坂伴内の玉佳が細かい動きまで面白く、袖の下を要求するところでは手を出して招く仕草も。一輔の若狭助がきっぱりしていてよかった。由良之助は玉也。安定感があっていい由良之助だった。
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