2017年6月13日火曜日

0613 文楽鑑賞教室 Bプロ

社会人のための文楽鑑賞教室で、冒頭幕前で太郎冠者に扮した茂山童司が軽く作品紹介。 「二人禿」は睦、靖、咲寿、小住に清志郎、龍爾、清公、団吾。睦は声が辛そうだ。人形は簑紫郎と簑太郎。何だか動きがぎこちなく感じた。 解説は太郎冠者の案内で、太夫・三味線にインタビュー。座り方の説明では台座を回転させて後ろ姿を見せるなど工夫が面白い。義太夫節版「どんぐりころころ」は絶品! 「仮名手本忠臣蔵」 下馬先進物の段は芳穂・清丈。うーん…、師直の格が足りない気がするのと、もっと太さが欲しいか。清丈の三味線はきっぱりしていていい。 殿中刃傷の段は咲甫・藤蔵。咲甫の師直はいじわるさが足りない。もっとネチネチやってほしい。大笑いはのっけからフルスロットルな感じで、クライマックスの前に拍手が出てしまった。藤蔵の唸りがいいスパイス。 塩谷判官切腹の段は津駒・清友。津駒の語りが明快で、こんな内容だったのねという発見が随所に。 城明渡しの段は亘・燕二郎。 人形は師直の勘十郎が何故か不安定というか、小物っぽく見えた。判官の清十郎も足と動きがあっておらず、切腹の段での着物のさばき方がぎこちなく、脱いだ後の形ももさもさして美しくなかった。よかったのは玉勢の若狭助。血気盛んな若者らしい。

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