2017年4月28日金曜日
0427 宝塚雪組「幕末太陽傳」「Dramatic”S”!」
落語の居残り佐平次をベースにした映画の舞台化。いわゆる二枚目ではない、コミカルなこの役は宝塚では早霧せいなでしかできないと思う。居残りのほか、品川心中、お見立てなど落語のエピソードを盛り込んでテンポよく進むが、ちょっと盛りすぎの感もあり、これといった見せ場のないまま終わってしまう。主人公が新天地へ旅立つという幕切れはサヨナラ公演として上手くまとまっているが、佐平次が死病を患っているという描写が薄いので、最期に生きる意欲を抱いてアメリカへ行くとう決意が唐突に感じられた。高杉晋作役の2番手望海風斗は三味線をつま弾いて都都逸を口ずさむ登場シーンが粋。
ショーも上手くまとまっているものの、これといった見せ場に欠ける。冒頭の早霧のソロダンスから、歌よりも踊りに重点を置いた構成なのは、歌があまり得意でないトップだからだろう。踊りもねえ、動きはシャープなのになんだか冴えないのは何でだろうと考えつつ観て気づいたのは、リズムに合ってないから?オンテンポよりもやや早いのと、手足が伸びきってないので慌ただしく見えるのでは。次期トップの自覚からか、望海の歌と踊りに頼もしさが増していたように感じた。初舞台生のロケットがオーソドックス過ぎて物足りなかった。
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