2016年9月19日月曜日
0919 エイチエムピーシアターカンパニー「四谷怪談」
女性ばかりの猫版を所見。伊右衛門以外は1人の役者が複数の役を兼ね、メークや衣装が変わるわけでもなく、場合によっては数歩移動するだけで役者が変わったりするので、ちょっと分かりにくいというか、見失わないよう緊張感を強いられた。
映像を組み合わせた演出は面白く、白い洋服の上にT字状の布をまとって、着物の袖や合わせにしたり、スクリーンにしたりする。登場人物の名前を投影して分かりやすくしていたが、ややうるさくも感じた。あと、岩の面体が変わるのを映像にしたのはイマイチ。ちゃんとしたスクリーンではないので映像がボヤけて、怖さが削がれてしまった。
古典の場面をあまり端折ることなく、それぞれをダイジェストにしていたようで、話の運びが性急。もつと場面を絞って掘り下げた方がよかってのでは。直助とお袖のくだりとかなくてもいい。歌舞伎でも伊右衛門が義父を殺してまでヨリを戻したお岩を邪険にする、心変わりの理由が分からなくてもやもやするのだけど、今回は時間の経過も短いので余計に違和感が強かった。
役者陣は総じて好演。伊右衛門か格好いい色悪だった。
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