2016年1月24日日曜日
0123 高谷史郎「STIILL」
モノトーン。薄く水を張った舞台上に縦長のテーブル。食事のセットがされているが、グラスが倒れていたり、食事の後?
天井からカメラが下りてきて、テーブルの上を撮影した様子が奥のスクリーンに映し出される。床の水面が鏡のようになって、スクリーンの映像が映るのも面白い。
2人の女がテーブルについて、シンメトリーに食事をする動き。もう一人のダンサー(平井優子)に比べ、鶴田真由は立ち姿、動きともに見劣りしてしまう。後に詩を朗読するのも、滑舌が悪いのか言葉が響かない。狙いなのかもしれないけど。ダンサーというのは立っているだけで、説得力があるのだと再認識した。
ダンサーとスクリーンに映る映像が同期する動きをしたり、水音を立てて踊ったりと、次々に印象が変わる。
天井からたくさんの電球が下がるなか、不思議な言葉(アイヌ語らしい)の詩が朗読されたり、わけのわからない言葉をしゃべる性別不明の女?(薮内美佐子)が紙で作った文字(ひらがな、漢字、アルファベット)をまき散らす。言葉が黒い水面に浮かんできれい。
最後、平井がソロで踊るなかをカメラが下りてきて、旋回するような動きをする。てっきり何か映像を映しているのかと思ったら、ここはカメラという物体とのパドトゥなのだそう。
アフタートークによると、時間と空間。静寂(STILL)のなか、小さな揺らぎから生まれる波紋などがキーワード。だが、伝えたいメッセージは特にないそう。
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