「鳴神」
橋之助の鳴神上人は前半の高僧らしい威厳と、籠絡される場面のおかしみ、最後の怒りの場での力強さ…とすべてが高クオリティ。今まで見た鳴神のなかで一番良かったかも。
七之助の雲絶間姫も美しくて。
「土蜘」
襲名披露の新・勘九郎が、踊りの名手らしく素晴らしい。蜘蛛の糸をパッと投げるところとか、見せ場もあるし。途中、吉右衛門、仁左衛門、勘三郎が出るなど、襲名披露らしい豪華な顔ぶれ。
終盤、変な掛け声がかかったみたいで(よく聞き取れなかった)、シリアスな場面で笑いが。舞台の緊張感が途切れたようで、ちょっと残念。
「河内山」
仁左衛門さんがカッコイイ。ちょっと悪い奴なんだけど、カッコよくて、何とも憎めないという役柄は歌舞伎ではよくあるけど、河内山もそんな役。坊主頭でも美しいもんなあ…。
2012年2月15日水曜日
2012年1月22日日曜日
1月21日 第八会伝統歌舞伎保存会 研修発表会
「三人吉三巴白波」 本郷火の見櫓の場
芝のぶのお譲吉三が見たかったのだが、いつになく、たくましく見えたのは役作りのせい?お嬢は男の役だから、ある程度の骨太さはあって当然なのかもしれないけれど、いつもの芝のぶと比べて男に見えたので、不思議な感じ。姿、声の美しさは相変わらずぴか一だった。
和尚は松本錦弥、お坊は錦一と高麗屋一門のお弟子さん。普段やりれない役のせいか、いまいち板についていないような、ぎこちなさを感じる場面も。(逆に、幹部役者というのは、大したこと無さそうでも結構ちゃんとしていたんだと気づいたり)3人の中では芝のぶが一番堂々としていたように思うけれど、立ちまわりで投げ飛ばすしぐさとトンボのタイミングがずれたり(これは受け手のせいか?)、セリフにもちょっと硬さがあったかな。
「素襖落」
研修発表会なのに、太郎冠者は染五郎、大名は友右衛門など、梨園の人たち(子息を含む)ばかりが出演し、本公演でもいいのでは?と思ったり。
せっかく発表会なのだから、普段脇で頑張っている人たちの活躍がもっと見たかったよ。
芝のぶのお譲吉三が見たかったのだが、いつになく、たくましく見えたのは役作りのせい?お嬢は男の役だから、ある程度の骨太さはあって当然なのかもしれないけれど、いつもの芝のぶと比べて男に見えたので、不思議な感じ。姿、声の美しさは相変わらずぴか一だった。
和尚は松本錦弥、お坊は錦一と高麗屋一門のお弟子さん。普段やりれない役のせいか、いまいち板についていないような、ぎこちなさを感じる場面も。(逆に、幹部役者というのは、大したこと無さそうでも結構ちゃんとしていたんだと気づいたり)3人の中では芝のぶが一番堂々としていたように思うけれど、立ちまわりで投げ飛ばすしぐさとトンボのタイミングがずれたり(これは受け手のせいか?)、セリフにもちょっと硬さがあったかな。
「素襖落」
研修発表会なのに、太郎冠者は染五郎、大名は友右衛門など、梨園の人たち(子息を含む)ばかりが出演し、本公演でもいいのでは?と思ったり。
せっかく発表会なのだから、普段脇で頑張っている人たちの活躍がもっと見たかったよ。
1月15日 新橋演舞場 新春大歌舞伎 昼の部
「相生獅子」
魁春と芝雀の2人の姫による獅子の舞。2人は姉妹なのかな。
お正月らしい、華やかな舞踊で、女形の毛振りは初めて見たけれど、立役の迫力とは違った優雅な雰囲気もいいものだ。
前から2列目という席だったので、着物の合わせが緩んでる(→後で引き抜くための仕掛けのせいだったらしい)とか、変なところに気が行ってしまった。後見が若い人ばっかりで、イケメンぞろいだったとか。
「金閣寺」
菊之助の雪姫は可憐で美しく、満足。やはり姫はこうでなくっては。
三津五郎の松永大膳の悪っぷりもなかなか。「蒲団の上で極楽攻め」とか、凄いセリフだ…。
雪姫の夫、狩野直信が家六だったのだが、老け役ではないのを見るのは初めてだったので驚いた。菊之助とのバランスはどうかと思うが、これが新春歌舞伎のだいご味なのかも。
「加賀鳶」
1幕目、鳶の衆勢ぞろいで、誰が誰やら確認するので忙しい。男衆が花道にずらっと並んで、名乗りを上げていくのは華々しくて目に楽しい。最近注目している松也が金助町兼五郎(この名前には本当は意味があるのだろうけど)で、すきっとした男ぶりがよかったい。
加賀鳶なのは、ここだけで、2幕からは按摩道元(菊五郎)とお兼(時蔵)の世話物狂言に。悪党2人がやりたい放題やって、最後に悪事がばれて…と、きっちり落ちがつくのですっきり。
魁春と芝雀の2人の姫による獅子の舞。2人は姉妹なのかな。
お正月らしい、華やかな舞踊で、女形の毛振りは初めて見たけれど、立役の迫力とは違った優雅な雰囲気もいいものだ。
前から2列目という席だったので、着物の合わせが緩んでる(→後で引き抜くための仕掛けのせいだったらしい)とか、変なところに気が行ってしまった。後見が若い人ばっかりで、イケメンぞろいだったとか。
「金閣寺」
菊之助の雪姫は可憐で美しく、満足。やはり姫はこうでなくっては。
三津五郎の松永大膳の悪っぷりもなかなか。「蒲団の上で極楽攻め」とか、凄いセリフだ…。
雪姫の夫、狩野直信が家六だったのだが、老け役ではないのを見るのは初めてだったので驚いた。菊之助とのバランスはどうかと思うが、これが新春歌舞伎のだいご味なのかも。
「加賀鳶」
1幕目、鳶の衆勢ぞろいで、誰が誰やら確認するので忙しい。男衆が花道にずらっと並んで、名乗りを上げていくのは華々しくて目に楽しい。最近注目している松也が金助町兼五郎(この名前には本当は意味があるのだろうけど)で、すきっとした男ぶりがよかったい。
加賀鳶なのは、ここだけで、2幕からは按摩道元(菊五郎)とお兼(時蔵)の世話物狂言に。悪党2人がやりたい放題やって、最後に悪事がばれて…と、きっちり落ちがつくのですっきり。
2012年1月15日日曜日
1月14日 新春浅草歌舞伎 第1部
2回目なので、「廓文章」についてのみ。
伊左衛門の愛之助、役が板についてきたというか、なじんできたようで、ぐっと良くなっていた。
はんなりとしが若旦那ぶりで、かわいらしさもあって。横顔なんかは、ハッとするくらい男前だなあと見とれた。
壱太郎の夕霧もさらに良くなってて、病み上がりの、はかなげな色気があった。
3年後くらいに、また見てみたいなあと思う。この二人の共演、今後も期待したい。
伊左衛門の愛之助、役が板についてきたというか、なじんできたようで、ぐっと良くなっていた。
はんなりとしが若旦那ぶりで、かわいらしさもあって。横顔なんかは、ハッとするくらい男前だなあと見とれた。
壱太郎の夕霧もさらに良くなってて、病み上がりの、はかなげな色気があった。
3年後くらいに、また見てみたいなあと思う。この二人の共演、今後も期待したい。
2012年1月13日金曜日
1月12日 東京バレエ団「ニジンスキー・ガラ」
「薔薇の精」
薔薇役のディヌ・ダマズラカル、花をあしらったピンクベージュのレオタードって恥ずかしくない?
いや、踊りは素晴らしいのだが。ジャンプや回転など、男性ダンサーの見せ場が多い。
少女の吉川留衣、前半目をつぶって踊っていた?パートナーのリードがあるとはいえ、地味に難しそうだ。
「牧神の午後」
お目当てのマラーホフが牧神。…なのだが、さっぱりよさがわからない振付だ。ジャンプや回転はほぼなくて、横顔を見せながら左右に動くだけ。誰にでもできそうな動きに見えてしまうのだけど、実は技術が必要なの?牧神の衣装も、どうよって感じだし。
ニンフが上野水香だったのだが、こちらもよさが感じられず…。コンテの作品って、やっぱり良く解らん。
「レ・シルフィード」
東バのコールドはきれいにそろっているなあ…。
「ぺトルーシカ」
マラーホフが、日本で初めて踊ったそうなのだが。操り人形のような動きで、歌舞伎の人形振りのよう。ピエロっぽいメイクもあって、あの、マラーホフが何だか可愛く見えた。
全体として、せっかく2列目で、マラーホフの踊りを堪能…と思っていたのに、あまり凄さを感じられる演目ではなくて、期待外れ。
薔薇役のディヌ・ダマズラカル、花をあしらったピンクベージュのレオタードって恥ずかしくない?
いや、踊りは素晴らしいのだが。ジャンプや回転など、男性ダンサーの見せ場が多い。
少女の吉川留衣、前半目をつぶって踊っていた?パートナーのリードがあるとはいえ、地味に難しそうだ。
「牧神の午後」
お目当てのマラーホフが牧神。…なのだが、さっぱりよさがわからない振付だ。ジャンプや回転はほぼなくて、横顔を見せながら左右に動くだけ。誰にでもできそうな動きに見えてしまうのだけど、実は技術が必要なの?牧神の衣装も、どうよって感じだし。
ニンフが上野水香だったのだが、こちらもよさが感じられず…。コンテの作品って、やっぱり良く解らん。
「レ・シルフィード」
東バのコールドはきれいにそろっているなあ…。
「ぺトルーシカ」
マラーホフが、日本で初めて踊ったそうなのだが。操り人形のような動きで、歌舞伎の人形振りのよう。ピエロっぽいメイクもあって、あの、マラーホフが何だか可愛く見えた。
全体として、せっかく2列目で、マラーホフの踊りを堪能…と思っていたのに、あまり凄さを感じられる演目ではなくて、期待外れ。
2012年1月9日月曜日
1月8日 レニングラード国立バレエ 「白鳥の湖」
王子役のレオニード・サラファーノフの踊りが素晴らしい。ジャンプの高さ、ぶれない回転が美しい。
オデット/オディールはイリーナ・ペレン。ガラの時よりもよかったような。あまり回転は得意ではないのか、ピルエットの軸がぶれたり、32回転のフェッテの最後でぐらついたりしてたけれど、全体としては、「白鳥」の世界観に浸れた。どちらかというと、オディールのぱきっとした踊りのほうが似合ってるかな。足が程よく細くて、まっすぐで美しかった。
衣装が素敵。中世風というのだろうか。あまり華美すぎず、程よい装飾がよかった。
ラストはハッピーエンド。王子とロットバルトが直接対決するようなシーンがあって、最後は片方の羽を千切りとって、とどめを刺すという…。なんか、痛々しくていやだ。それに、やっぱり、あのお間抜けな(運命の相手のオデットと、似ても似つかないオディールを見間違えるなんて言語道断だ)王子が勝つっていうのが納得いかない気がする。
ふりはところどころ、ガラの時と違ったように感じた。メーンはほとんど同じキャストなんだろうけど、こういうことってあるのかな。
音楽ともよく合っていた。何度か、出のところや終わりのタイミングがずれたところがあったけど。指揮者が違ったせいかな。(というか、来日する指揮者って一人じゃないのね、というのに驚いた)
幕間で、60歳代くらいのおじさん2人が、「今日は足が上がってなかったけど、一応ブラボー出したよ」などと話していた。うーん…。ブラボーって、ほんとにすばらしいところだけでいいのでは。っていうか、フェッテの途中とかで拍手しちゃうのってどうなの?と私は思うのだけど。あと、足は高けりゃいいってもんでもないし。
そういえば、1幕ごとにカーテンコールをしたり、ソロの見せ場があるたび(3幕のオディールのフェッテのあととか)に中断して拍手の時間を作ったりしてたのにも違和感。曲やストーリーがぶつ切れになるようで、あまり好きではない。
オデット/オディールはイリーナ・ペレン。ガラの時よりもよかったような。あまり回転は得意ではないのか、ピルエットの軸がぶれたり、32回転のフェッテの最後でぐらついたりしてたけれど、全体としては、「白鳥」の世界観に浸れた。どちらかというと、オディールのぱきっとした踊りのほうが似合ってるかな。足が程よく細くて、まっすぐで美しかった。
衣装が素敵。中世風というのだろうか。あまり華美すぎず、程よい装飾がよかった。
ラストはハッピーエンド。王子とロットバルトが直接対決するようなシーンがあって、最後は片方の羽を千切りとって、とどめを刺すという…。なんか、痛々しくていやだ。それに、やっぱり、あのお間抜けな(運命の相手のオデットと、似ても似つかないオディールを見間違えるなんて言語道断だ)王子が勝つっていうのが納得いかない気がする。
ふりはところどころ、ガラの時と違ったように感じた。メーンはほとんど同じキャストなんだろうけど、こういうことってあるのかな。
音楽ともよく合っていた。何度か、出のところや終わりのタイミングがずれたところがあったけど。指揮者が違ったせいかな。(というか、来日する指揮者って一人じゃないのね、というのに驚いた)
幕間で、60歳代くらいのおじさん2人が、「今日は足が上がってなかったけど、一応ブラボー出したよ」などと話していた。うーん…。ブラボーって、ほんとにすばらしいところだけでいいのでは。っていうか、フェッテの途中とかで拍手しちゃうのってどうなの?と私は思うのだけど。あと、足は高けりゃいいってもんでもないし。
そういえば、1幕ごとにカーテンコールをしたり、ソロの見せ場があるたび(3幕のオディールのフェッテのあととか)に中断して拍手の時間を作ったりしてたのにも違和感。曲やストーリーがぶつ切れになるようで、あまり好きではない。
2012年1月8日日曜日
1月6日 レニングラード国立バレエ「海賊」
全幕で見るのは初めてだったのだが、ストーリーがよくわからん(*_*)
男性、女性ともソロがたくさんあって、見ごたえは十分だったのだけれど。
アリ役のレオニード・サラファーノフが、ジャンプの高さ、回転の切れのよさが素晴らしい。主役(?)のルジマトフ(コンラッド)よりも目立っていたような。というか、今回、ルジマトフのオーラをあまり感じなかった気がする。
メドーラのイリーナ・ペレン、ギュリナーラのタチアナ・ミリツェワも、美しい。…のだが、この人たちの役どころというのがよく解らん。奴隷として売られて行った先で、再会を喜んだり、楽しそうに踊っちゃったりとか、なんだかなあ。
群舞は出のところで滑っちゃったり、回転でバランスを崩しちゃったりする人がいたのが気になった。こんなにはっきりとしたミスはあまりお目にかからないので。
男性、女性ともソロがたくさんあって、見ごたえは十分だったのだけれど。
アリ役のレオニード・サラファーノフが、ジャンプの高さ、回転の切れのよさが素晴らしい。主役(?)のルジマトフ(コンラッド)よりも目立っていたような。というか、今回、ルジマトフのオーラをあまり感じなかった気がする。
メドーラのイリーナ・ペレン、ギュリナーラのタチアナ・ミリツェワも、美しい。…のだが、この人たちの役どころというのがよく解らん。奴隷として売られて行った先で、再会を喜んだり、楽しそうに踊っちゃったりとか、なんだかなあ。
群舞は出のところで滑っちゃったり、回転でバランスを崩しちゃったりする人がいたのが気になった。こんなにはっきりとしたミスはあまりお目にかからないので。
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