2012年1月9日月曜日

1月8日 レニングラード国立バレエ 「白鳥の湖」

王子役のレオニード・サラファーノフの踊りが素晴らしい。ジャンプの高さ、ぶれない回転が美しい。
オデット/オディールはイリーナ・ペレン。ガラの時よりもよかったような。あまり回転は得意ではないのか、ピルエットの軸がぶれたり、32回転のフェッテの最後でぐらついたりしてたけれど、全体としては、「白鳥」の世界観に浸れた。どちらかというと、オディールのぱきっとした踊りのほうが似合ってるかな。足が程よく細くて、まっすぐで美しかった。

衣装が素敵。中世風というのだろうか。あまり華美すぎず、程よい装飾がよかった。

ラストはハッピーエンド。王子とロットバルトが直接対決するようなシーンがあって、最後は片方の羽を千切りとって、とどめを刺すという…。なんか、痛々しくていやだ。それに、やっぱり、あのお間抜けな(運命の相手のオデットと、似ても似つかないオディールを見間違えるなんて言語道断だ)王子が勝つっていうのが納得いかない気がする。

ふりはところどころ、ガラの時と違ったように感じた。メーンはほとんど同じキャストなんだろうけど、こういうことってあるのかな。

音楽ともよく合っていた。何度か、出のところや終わりのタイミングがずれたところがあったけど。指揮者が違ったせいかな。(というか、来日する指揮者って一人じゃないのね、というのに驚いた)

幕間で、60歳代くらいのおじさん2人が、「今日は足が上がってなかったけど、一応ブラボー出したよ」などと話していた。うーん…。ブラボーって、ほんとにすばらしいところだけでいいのでは。っていうか、フェッテの途中とかで拍手しちゃうのってどうなの?と私は思うのだけど。あと、足は高けりゃいいってもんでもないし。

そういえば、1幕ごとにカーテンコールをしたり、ソロの見せ場があるたび(3幕のオディールのフェッテのあととか)に中断して拍手の時間を作ったりしてたのにも違和感。曲やストーリーがぶつ切れになるようで、あまり好きではない。

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