2024年4月12日金曜日

4月12日 文楽公演 第3部

 「御所桜堀川夜討」

弁慶上使の段の中を睦・勝平。切を錣・宗助。

悪くはないがあまり印象に残らないのは、話が好みではないからだろう。中盤はつい意識が飛んでしまった。錣の熱演に拍手が起こっていたけれど。

人形は和生のおわさに情がある。瀕死の信夫を抱えたところなど、視線で語るよう。玉志の弁慶は少し地味か。玉誉の信夫、簑悠の卿の君、簑一郎の花の井、文昇の侍従太郎。

作品紹介などで、弁慶の生涯ただ一度の恋とか書かれてるけど、これは恋なのか?


「増補大江山」

戻り橋の段を織の若葉、靖の綱、咲寿の右源太、薫の左源太に燕三、団吾、清丈、錦吾、清方。錦吾、清方は八雲も。

中之島文楽のときも思ったけれど、織の若菜はあまり美人な感じがしない。厚化粧な感じとでも言おうか、自分は美しいと思って自惚れてる感じはある。薫は首を傾げて語るのはふざけているみたいに見える。

人形は一輔の若葉がスモークの中せりから登場し、滑るような動きで人ならぬものの怪しさを描出。舞も美しい。最後は雲の幕に乗ってせり上がる。渡辺綱は玉助、右源太の玉誉、左源太の簑太郎。

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