2024年3月23日土曜日

3月23日 BUNRAKU 1st SESSION「曽根崎心中」

 ゲネプロと本番1回目を続けて鑑賞。

ジブリアニメの背景を担当した男鹿和雄によるアニメ背景を用い、古典芸能とサブカルチャーのコラボレーション、海外公演時の大道具の移動コストを削減しようという取り組み。ゲネプロはクラウドファンディングのリターンになっていて、男鹿と勘十郎の対談映像も。男鹿のファンだという勘十郎はアニメ作品を見るとき、背景を見ている時間が長いのだとか。

ナビゲーターはいとうせいこう。玉助を招いて、三人遣いのことなど解説するのだが、映像もあるとはいえ、人形がない中で位置関係など話されても初見の人には意味不明ではと思う。

上演h天神森の段のみで、背景のアニメ映像も違和感ない。橋だけはリアルの大道具で、移動に連れて背景が動く。途中、森の奥に分け入るような描写もあり、舞台に奥行きが感じられた。背面から投影していたので、人形に影が掛からなかったものよい。徳兵衛がお初を刺すところは背景がブラックアウトし、スポットライトのみとなる演出も効いていた。ラスト、2人の魂?が白み始めた空に登って星になるというのは、ちょっと説明過多かなと思った。

床は藤のお初、靖の徳兵衛、咲寿に清志郎、寛太郎、清允。

人形は玉助の徳兵衛(左・玉翔、足・玉延)、簑紫郎のお初(左・玉誉、足・清之助)。出遣いでなく、頭巾をかぶっていたが、カーテンコールで顔出し。

解説込みでトータル1時間ほど。英語の同時通訳入り、入門編としてはいいのかも。





0 件のコメント: