竹生島遊覧の段は小住・団吾。
団吾の三味線はロックのギタリストのように顔を歪めて弾くのはいつも通りだが、今日はどこか窮屈に感じた。音を外に開くのではなく、内に込めるようというか。小住の広がりのある語りと合わなかったせいかも。
九郎助住家の段の中は亘・清丈。
次は希・勝平。
汗いっぱいかいて、渾身の語りだろうに、客席との間にフィルターが挟まっているかのように、声がくぐもって聞こえる。勝平の三味線のおおらかさが心地よく、つい意識が…。
前は織・藤蔵。
揚々と自信に満ちた語りだが、久郎助の嘆きがボリュームオーバーというか、それだけで聞いたらそれなりなとのだろうけど、それまでとの落差が大きすぎて唐突な感じがする。
芳穂・錦糸。
声量もあって迫力ある語り。 錦糸の三味線が引き締めていて、聞いて充実感があった。
人形は玉彦の太郎吉がやんちゃな感じで可愛い。清五郎の小まん、玉助の瀬尾。玉志の実盛は体幹が斜めになってる感じで、映らないと思う。
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