2023年7月5日水曜日

7月5日 英国ロイヤルバレエ団「ロミオとジュリエット」

金子扶生のジュリエットとワディム・ムンタギロフのロミオ。
ムンタギロフはスラリとした手足で優雅な踊り。ノーブルな王子のよう。優しい雰囲気のロミオに対して、金子のジュリエットはシャープな印象。顔だちのせいもあるが、上手いのだけれど踊りもどこか直線的というか、硬質に感じた。あまり好みではないと思っていたが、3幕の演技には引き込まれた。ロミオが去ってからベッドで佇む時間が結構長いのだが、表情に決意が浮かぶ、最後はなぜか寝台?の向こうへ行って胸を突くので、ロミオの方に近づこうと這い上がる動きが不思議。はじめから近くにいればいいのでは?。 

ティボルトの平野亮一がすごかった、髭もあって、見るからに危ない雰囲気。乱闘の場面には酒瓶を煽りながら現れ、やさぐれた様子ではっきりと殺意を持ってマキューシオを刺す。逆上したロミオとの対決は剣を激しく交え(大きな金属音がしてたから、かなりの力で打ち合っていたはず)、最期はのたうち回っての壮絶な最期。

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