「吉例寿曽我」
鶴ヶ丘石段は隼人の近江小藤太に虎之助の八幡三郎。若手による、清々しい一幕。隼人は線が太くなった感じで、錦之助に重なるところも。
がんどう返しで場面転換し、大磯曲輪外は弥十郎の工藤を中心に、千之助の十郎、染五郎の五郎。染五郎は将来も五郎を演じるのだろうなという感じ。茶道鎮才を吉之丞、秦野四郎を廣太郎。米吉の大磯の虎が美しい。朝比奈は亀鶴だったのだが、キャストを確認せずに観たので気づかず…
「京鹿子娘道成寺」
菊之助の花子の美しいこと。鐘への恨みは静かな情念といった感じで、派手さよりも、うちに秘めた感じ。
所化に松十郎、千寿、千次郎ら上方歌舞伎会出身の役者たち並んだのも嬉しい。
「沼津」
鴈治郎の平作、扇雀の十兵衛という兄弟共演。お米は孝太郎。
正直、しんどかった。1時間40分が長いこと!客席降りとか色々やってくれてはいるのだけれど…。 「足腰にいい薬飲んでんねん」と扇雀がCMに出ているグルコサミン?を匂わせる場面も。薬事法に引っかかるのではと余計な心配をしたり。
途中、体調不良で休演していた寿治郎が復帰していたので一安心。荷持安兵衛役だが、明らかに主人よりだいぶ歳をとっているのはいいのか。
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