「安宅」
田茂井廣道のしてに、ツレの同山が9人に子方の田茂井律朗。ワキは福王知登にワキツレに河村大、曽和鼓堂。太刀持に茂山千之丞、強力にあきら。
田茂井廣道は詞章が聴きやすく、細かいところまで物語が鮮明に分かった。子方が可愛らしかった。弁慶が杖で打つところは、軽くだけど肩や笠に当たっていて、結構大きな音が出てびっくりした。(歌舞伎で寸止めするのに慣れていたので)
弁慶以下、10人の従者が並ぶと迫力がある。正体がバレたかと従者たちが立ち向かおうとするのを弁慶が押し留めるところは、止めるというより少しずつ押し出されいるよう。
「魚説教」
弁慶以下、10人の従者が並ぶと迫力がある。正体がバレたかと従者たちが立ち向かおうとするのを弁慶が押し留めるところは、止めるというより少しずつ押し出されいるよう。
「魚説教」
茂山七五三の出家、宗彦の檀家。
七五三の出家は嫌味のないとぼけた様子がしみじみ可笑しい。宗彦は念仏の代わりに魚の名前を並べ立てるのにあきれるところで、なんとも悲しそうな顔をするのが堪らなかった。
「求塚」
林宗一郎のシテ、ツレは井上裕之真、杉浦悠一郎。ワキは福王茂十郎、ワキツレに中村宣成、喜多雅人。
演劇性の高い曲だ。シテの宗一郎は声がよく、面を掛けていても詞章がはっきりと伝わる。菟名日少女に起こったことや、心情が鮮明に感じられた。求婚者が塚の前で差し違えるところなど、つまづいたように一歩踏み出すのにハッとさせられたし、後シテの理不尽な罰に恨みを吐露するくだりや、劫火に焼かれるところは痛みが伝わるようだった。全く救いのないラストに打ちひしがれる思い。
でもまあ、何とも理不尽な話だ。美しく生まれたことが罪だと?2人の求婚者に非はないのか。
地頭に観世宗家、ワキに福王茂十郎、小鼓に大倉源次郎という錚々たる顔ぶれ。杉市和の笛が息も絶え絶えといった音色だったのは、調子が悪かったのか、そういう演奏なのか。
「海士」
演劇性の高い曲だ。シテの宗一郎は声がよく、面を掛けていても詞章がはっきりと伝わる。菟名日少女に起こったことや、心情が鮮明に感じられた。求婚者が塚の前で差し違えるところなど、つまづいたように一歩踏み出すのにハッとさせられたし、後シテの理不尽な罰に恨みを吐露するくだりや、劫火に焼かれるところは痛みが伝わるようだった。全く救いのないラストに打ちひしがれる思い。
でもまあ、何とも理不尽な話だ。美しく生まれたことが罪だと?2人の求婚者に非はないのか。
地頭に観世宗家、ワキに福王茂十郎、小鼓に大倉源次郎という錚々たる顔ぶれ。杉市和の笛が息も絶え絶えといった音色だったのは、調子が悪かったのか、そういう演奏なのか。
「海士」
松野浩之のシテ、子方に林小梅、原大のワキ、ワキツレに有松遼一、岡充、原陸。
求塚でエネルギーを使い果たしたのか、あまり執着できず。あまり印象に残っていない…。
iPhoneから送信
求塚でエネルギーを使い果たしたのか、あまり執着できず。あまり印象に残っていない…。
iPhoneから送信
0 件のコメント:
コメントを投稿