2015年11月3日火曜日

「No.9 不滅の旋律」

冒頭、真っ暗ななか地鳴りのような重低音が響き、不安な気持ちに。難聴になったベートーベンの感覚を疑似体験しているのか。

稲垣吾郎のベートーベンは気難しい性格をよく表していたが、発声がやや聞き取りにくい。初舞台という大島優子は意外に舞台映えした。ベートーベンの父の田山涼成が上手い。

途中、「たった1枚の譜面で人々を感動させることができる」みたいなセリフがあるのだが、違和感を覚えた。普通のひとは曲を聴いてはじめて感動するのであって、譜面では感動できないよ。

3台のピアノが奏でるメロディはときにユニゾンで、ときに重厚なハーモニーで、ときにばらばらの旋律で、多彩な音色で舞台を彩る。
最後、生の合唱が圧巻。強引に感動の渦に巻き込まれた。

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