2015年11月22日日曜日

EVKK「黒い湖のほとりで」

ドイツの劇作家デーア・ローアの翻訳劇。

湖のほとりで再会する2組の夫婦。恋人同士だった子供たちが4年前に心中し、その背景を知ろうとしているようなのだが、最後まで分からず。詩のようなセリフは繰り返しが多く、音の雰囲気に浸る感じか。
造船所跡のガランとした会場で、夕刻からの暮れていく自然光を利用したので、後半はほとんど真っ暗。役者たちが、小さい電球を透ける素材の袋に入れたものを衣装につけていて、それがだんだん浮かび上がる。芝居が進むにつれ、袋に入れを破って電球を撒き散らすのは、心情の吐露を表しているのか。ラスト、フロア中に撒き散らされた電球が星屑のようだった。

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