2015年1月11日日曜日

2015年1月6日 美の饗演2015

能の梅若玄祥とパリ・オペラ座バレエのマチュー・ガニオの競演。

最初、「タイスの瞑想曲」のバレエを上演したあと、能バージョンで玄祥とマチューが競演。

バレエは妹のマリーヌとのパ・ド・トゥ。兄妹だけあって息はぴったり。で、マチューの筋肉のすごいこと。がっしりしているという感じではないのだけど、細かい筋肉がびっしりという感じ。能楽堂だったので、通常のバレエ公演ではありえないくらい近くで見られたのでよく分かった。リフトはただ持ち上げるだけでなく、両手を伸ばした状態から、肩くらいまで下げてまた持ち上げるといった振りもあって、男性ダンサーって力仕事だなあと改めて関心。

能バージョンは玄祥が美しい女性に見えたのがすごかった。素顔からはとても想像できないけど、可憐なのだ。中程で、マチューと並んで手だけの振りを並んで演じる場面があったのだけれど、バレエの動きと能の動きの違いがシンクロしていて美しかった。

このあと、能の「土蜘蛛」。蜘蛛の糸を放つなど派手な動きが多くて楽しかったのに、謡があまりに心地よくて何度か意識を失った…orz。

最後はマチューのソロで「それでも地球は動く」。コンテンポラリーらしい、複雑な動きの連続。つくづくバレエダンサーはアスリートだと思う。能舞台が狭く、天井もあるせいか、ちょっと動きが窮屈そうだったか。

終演後、パンフレットを購入した人にサインをしてくれるサービス。マチューの屈託のない笑顔に好感。

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