2022年2月23日水曜日

2月23日 素浄瑠璃の会

錣の会主催。錣と藤蔵による、「ひらかな盛衰記」松右衛門内より逆櫓の段は約90分とたっぷり聴かせる。最後の舟唄まで上演するのは珍しいのだとか。
アフタートークによると、当初「合邦」を予定していたが、昨年末に呂が素浄瑠璃の会でやったばかりなので外し、錣は「すし屋」をやりたかったが、藤蔵の勧めでこうなったのだとか。藤蔵いわく、権四郎は錣のキャラにあってると思ったのだとか。

力いっぱいの語りと、勢いのある三味線(掛け声もたっぷり)で、聞きごたえは十分だったのだが、「やっしっし」のあたりはちょっとキーが高すぎ、声がかすれているように感じた。三味線の音がなんだか耳に障るなあと思っていたら、右手の人差し指をけがして、撥をちゃんと握れなかったそうなので、その影響かも。ケガしているなどとは感じさせない、勢いのある演奏だったが。

アフタートークで錣が、2月公演で演じた「弁慶上使」は登場人物の誰にも共感できなくてやりにくいというので笑ってしまった。

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