「ステップテクスト」スターダンサーズバレエ団(渡辺恭子、池田武志、関口啓、林田翔平)
男性の黒タイツと女性の赤タイツのコントラストがトランプのよう。音のない場面から始まり、唐突に音楽が流れて消えるのを繰り返すのが落ち着かない感じ。衝立の後ろから走り出てて来たり、舞台袖に消えたり、男性と男性、男性と女性がペアになって踊ったり、時にシンクロしたり、と変化に富んで飽きさせない。照明が凝っていてスタイリッシュ。
「二羽の鳩」よりパ・ド・ドゥ 島添亮子、厚地康雄
アシュトン振付のメルヘンチックな作品。ラストのポーズが絵画のよう。
「A Picture of You Falling」 鳴海令那、小尻健太
繰り返されるナレーションが音楽のように響き、ダンサーへのディレクションのようにも聞こえる。
マ・パヴロワより「タイスの瞑想曲」 上野水香、柄本弾
この2人は体形のバランスがいいと再発見。VTRで振付指導が男性はリフトしっぱなし、と言っていたが、まさにその通り。流れるようなメロディにのせて、浮遊感のある動きが幻想的で美しい。
「スパルタクス」よりパ・ド・ドゥ 佐久間奈緒、厚地康雄
厚地はローマの戦士らしい勇壮さ。小柄な佐久間が可憐で、いいコンビネーション。
「椿姫のためのエチュード」 中村祥子
舞台のやや下手に置かれた椅子に座った状態から始まるソロ。時にアクロバティックなポーズもあり、身体性の高さを要求する振付。ベジャール作品だからか、エチュードだからか、衣装はシンプルなレオタード。これって、体の線が強調されて、必ずしも美しくないと思うのだけど。中村もあばらが気になってしまった。
「М」 池本祥真
ベジャールの由良助のソロと金閣寺のソロを組み合わせたのだそうだが、この2つの作品って全く別のテイストでは? どちらかというと後半のほうが好み。
すべてのプログラムが終わった後で、出演者全員が踊る演出。Mの死を思わせる踊りもあり、ベジャール風味か。
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